キラーT細胞
iPS細胞を使った研究で、キラーT細胞を使った免疫療法の効果が発表されました。
発表といってもマウスによる実験ではありますが、難治性のがん患者にとっては朗報ではないでしょうか。
以下が日経新聞の抜粋
京都大学の河本宏教授らは、iPS細胞からがんを攻撃する細胞を作って患者に移植して治療する技術を開発した。がん細胞の表面にある特定の分子を標的にするため、治療効率が高いと期待される。マウスを使った実験で延命効果を確かめており、3年後をメドに、がん患者に投与する医師主導の臨床試験(治験)の実施を目指す。17日に大阪市で開かれる日本再生医療学会で発表する。
iPS細胞から作るのは、がん細胞やウイルスなどを攻撃して殺す「キラーT細胞」と呼ぶ免疫細胞の一種。病原体など外敵の細胞の表面にある分子の違いで攻撃する相手を見分ける。
まず人間の血液からキラーT細胞を取り出し、がん細胞を攻撃する能力が高いものを選別。iPS細胞に変化させてから増やしてキラーT細胞に戻す。いったんiPS細胞に変化させても、攻撃するがん細胞などの記憶は残る。iPS細胞は無限に増やせるため、キラーT細胞も大量に作製できる。注射すると、キラーT細胞が特定のがんの組織に集まって攻撃する。抗がん剤などに比べると副作用が少ないという。
実験では20匹のマウスの腹部に人間の白血病細胞を移植。うち半分にiPS細胞から作ったキラーT細胞を患部の近くに注射したところ、生存期間がほぼ2倍に延びた。臨床応用に向けて、医薬品の製造・品質管理の基準に対応したiPS細胞を使って安全性と効果を今後、確かめる。
とあります。
最近では、キメラ抗原受容体T細胞療法(CART)もあり、がん患者にとって治療の選択肢が増えていくのは嬉しい限りです。
ただ、マウスの実験では生存期間が2倍となっており、生存期間についてはまだまだといったところです。
また、CARTは治療費が50万ドルとも言われています。iPS細胞については費用が示されていませんが、かなり高額になると想像でき、まだまだ多くの課題が残されています。
今後の治験により、効果、コストなどの改善を期待したいです。
発表といってもマウスによる実験ではありますが、難治性のがん患者にとっては朗報ではないでしょうか。
以下が日経新聞の抜粋
京都大学の河本宏教授らは、iPS細胞からがんを攻撃する細胞を作って患者に移植して治療する技術を開発した。がん細胞の表面にある特定の分子を標的にするため、治療効率が高いと期待される。マウスを使った実験で延命効果を確かめており、3年後をメドに、がん患者に投与する医師主導の臨床試験(治験)の実施を目指す。17日に大阪市で開かれる日本再生医療学会で発表する。
iPS細胞から作るのは、がん細胞やウイルスなどを攻撃して殺す「キラーT細胞」と呼ぶ免疫細胞の一種。病原体など外敵の細胞の表面にある分子の違いで攻撃する相手を見分ける。
まず人間の血液からキラーT細胞を取り出し、がん細胞を攻撃する能力が高いものを選別。iPS細胞に変化させてから増やしてキラーT細胞に戻す。いったんiPS細胞に変化させても、攻撃するがん細胞などの記憶は残る。iPS細胞は無限に増やせるため、キラーT細胞も大量に作製できる。注射すると、キラーT細胞が特定のがんの組織に集まって攻撃する。抗がん剤などに比べると副作用が少ないという。
実験では20匹のマウスの腹部に人間の白血病細胞を移植。うち半分にiPS細胞から作ったキラーT細胞を患部の近くに注射したところ、生存期間がほぼ2倍に延びた。臨床応用に向けて、医薬品の製造・品質管理の基準に対応したiPS細胞を使って安全性と効果を今後、確かめる。
とあります。
最近では、キメラ抗原受容体T細胞療法(CART)もあり、がん患者にとって治療の選択肢が増えていくのは嬉しい限りです。
ただ、マウスの実験では生存期間が2倍となっており、生存期間についてはまだまだといったところです。
また、CARTは治療費が50万ドルとも言われています。iPS細胞については費用が示されていませんが、かなり高額になると想像でき、まだまだ多くの課題が残されています。
今後の治験により、効果、コストなどの改善を期待したいです。
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