日経平均の上昇に勢いがついてきました。

明日のSQに向かって上げている可能性も否定できませんが、明日も横ばいもしくは上昇が続くようでしたら、待っていたサマーラリーが始まるかもしれません。

海外投資家は、先物を中心に買っており、現物はほとんど購入していません。

また、裁定買い残は減少し、売り残は横ばい。

ということは、戻り売りはほとんどないことになります。

昨日、ブラックロックの大量保有が一気に出てきましたが、2、3月と売り込んだ海外投資家の買いはまだまだ弱く、ブラックロックはさすがといったところです。

なぜさすがと思うのか。

新安値の銘柄数、マザーズの評価損率、新興市場の下落を考えると、22000円付近が株価の底値と考えられるからです。

特に新安値銘柄数が300近くいったのは珍しく、かなりさかのぼらないと出てこない数値。

私もそうですが、昔から日本市場を投資している人から見れば、

「22000円が底値?って嘘でしょう?」

と思ってしまいます。

嘘ではないのかと思ってしまいますが、数値から見れば底値と考えられます。

もちろん、今後も同程度の経済状況が続くのであればという注釈がつきますが、現時点ではそのように思われます。


日経平均の価格帯ごとに売買代金を集計すると、22000~22500円が108兆円、22500~23000円が114兆円で、23000~23500円では累積売買代金は15兆円とガクンと減ってしまいます。

日経新聞から抜粋


ということで、23000円付近まできたわけですが、このまま23000円を超えると真空地帯に入り上昇に弾みがつきそうです。

そして、上昇が加速し海外投資家の買いが始まればサマーラリーがスタートする可能性が出てきます。

マーケットアナリストの荒野浩さん曰く、海外投資家が1兆円買えば日経平均は500円以上上昇する。

とのことですので、本格的に海外投資家が買いに回ればあっという間に2000円程度は上昇しそうです。

もちろんブラックロックが先走っていただけ、なんてことも考えられますが、最も洗練されたファンドの一つですからついつい期待してしまいます。

ここ最近の売買代金も低調でしたので、多くの人が様子見なのもいいところ。

株価として見れば高そうに見えそうですが、実は安値という現在の日本市場。

トランプ大統領、イタリアの債務、ブラジルやアルゼンチンの通貨下落、中国の外交、関税、そして北朝鮮などリスクはそれなりにありますが、うまくいけばあっさり24000円を超え、26000円付近まで行くのではないかと思っています。

参考
EPS1670円
×PER14=23380円
×PER15=25050円
×PER16=26720円

しかもEPSは円安で上振れしそうなので、さらにPERは余裕が出てきます。

ダウも本日、チャートで上値を抜いたのも援軍。

リスクをどこまで許容し、アクセルを踏めるか。

新興市場など壊滅的と思っていた日本市場ですが、もしかしたら嵐が去って日が差し込み始めているのかもしれません。