いわゆる旧耐震のマンション建て替えの相談をもらいました。


戸数は400ほどの大規模住宅。


旧耐震の場合は所有者の5分の4の同意が必要です。


かなり高い。


旧耐震は昭和56年以前の基準で建築されたもの。


耐震基準は、1978年に起こった宮城県沖地震で、建物の倒壊やブロック塀の損壊による大きな被害が見られたことにより、1981年6月1日から耐震基準が新しくなりました。


これ以前が旧耐震と言われています。


さらに1981年以降も基準が改定されており、2016年の熊本地震では、新耐震基準の中でも阪神淡路大震災以降の方が倒壊率が少なくなっています。


資料については、国土技術政策総合研究所(国総研)で見れます。

http://www.nilim.go.jp/lab/hbg/0930/pdf/summary.pdf


話がそれましたが、マンションの建て替えは80%の同意が必要。


戸数が多いと老朽化しているマンションでは高齢者も多いので合意はかなり難しい。


さらに容積率を緩和といった禁断技もありますが、この緩和以降の建て替えは相当難しくなります。


50年後は鬼城と化します。


老朽化したマンションは所有者も減り、管理費はうまく集まらず、さらに老朽化が加速するばかり。


新しいうちは良いのでしょうが、50年にもなるといろいろと不具合出てくる。


マンションの問題はなかなか難しいものがあります。


終の棲家にはツライ…。


私はそう思いますがどうなんでしょうね。