グラベルロード用のタイヤのラインナップはかなり少なく、パナレーサーのGRAVELKING、SCHWALBEのG-ONE ALLROUNDなどがありますが、700×32c前後となるとパナレーサー以外は…というくらいラインナップが少ないのが現状です。

個人的にも32cサイズは好きで、街中を走っても段差に取られることもありませんし、乗り心地もよく、快適に走れるので気に入っています。

とはいえ、グラベルロードの車種が増えていることから、当然、メーカーは力を入れるわけで今後は様々なメーカーから趣向を凝らしたタイヤが発売されてくると思われます。

そんな中、先日、WTBがグラベルロード用のタイヤを発売しました。

WTBのExposure 32c


そもそもグラベルロードといってもMTBのような荒れた路面を同じように走れるわけもなく、硬い路面、砂利道、凸凹したアスファルト道路を走り、さらにパンクしにくいタイヤが求められ、完全なオフロードタイヤとは少し違います。

今回発売するタイヤは、そういった要望を踏まえ開発されました。

タイヤの特徴は、

  • 30c、32c、34cとラインナップが少ない30c~35cを網羅
  • 350グラム前後とグラベルロードの中でも軽量
  • センタースリック
  • チューブレス構造を採用し、乗り心地が良く、パンクしにくい

となっています。

左から30、32、34c


最近では、praxisworkRitchey3T、日本の新興メーカーsacraなどがグラベルロード用(一部シクロクロス用)のホイールを発表、発売しており、いずれもチューブレスタイヤが使えるように設計されています。

そのほかにもENVEなどのホイールもアップデートでチューブレス対応するものもあり、チューブレスタイヤの拡大が見込まれています。

ただ、グラベルロード用の32c前後のチューブレスタイヤについては、これまで、ほぼなかったことからWTBのタイヤは唯一の選択肢となり、大きなメリット。

特に、砂利道などはパンクしやすいことから、パンクしにくいチューブレス構造はうってつけで、楽しみな製品となりそうです。

ちなみに、Ritcheyでもグラベルロード用のタイヤを現在開発しており、今後、発売が待たれます。

開発中のタイヤ


今後もグラベルロードのタイヤ、パーツの開発はしばらく続きそうですね。