イランのソレイマニ氏の殺害を指示したトランプ大統領。

その数日前に、中国とフェーズ1の取引を15日に署名するとツイッターに流しました。

そう、この事件が起こった後に署名するように。

15日は、なかなか意地悪なタイミングです。

だって、イランは先日、中国、ロシアと合同訓練を行ったばかり。

イランにちょっかいを出せば中国が反発するのは分かっていたかと思いますが、トランプ大統領の見方では反発は小さいから問題なしと見込んで殺害を指示した訳です。

しかも、ここで中国がフェーズ1にすんなり署名してしまえば、さらに中国はなめられます。

国際法無視なんて中国がいまさら言っていますが、国際法を無視してスプラトリー諸島を軍事基地にした中国に言われても説得力が欠けます。

そう、ここにきて中国の立ち位置がとても弱くなりました。

これまで大国として振舞ってきた中国ですが、今回のトランプ大統領の戦略によりとても痛いところをつかれました。

ただ、ここで署名を反故すれば面目だけは免れそう。

とはいえ、合意したかった中国からすれば再び追加関税…なんてオチはさすがに避けたいところ。

そうなると、なんだかんだと署名する時期を遅らせることぐらいしか今の中国にはできない気がします。

ここで合意は、大国としてなんだか情けない。

大国として振舞ってきたのなら、トランプ大統領に一泡吹かせてほしいところです。

でも手がないんだよなぁ。