ドイツのFOCUSからPARALANEがデビューします。
これまで海外サイトなどで既に掲載されていますが、かなりロード寄りのグラベルロードになります。

評判も上々。

PARALANEは振動吸収に力を入れており、チェーンステーにはパイプを扁平させ振動吸収するC.I.Aが用いられています。
また、シートポストは25.4と一般的なロードに比べ細いパイプを使い、サドルとの接続部分には三角形の空間を設けるなど、こちらでも振動を吸収するようになっています。


チェーンステーの構造


TREKやSpecializedではフレームの複雑化やダンパーを付けることで振動を吸収させるようになっていますが、FOCUSはフレームのしなりを有効的に使うことで振動を吸収するようです。


振動吸収のイメージ


PARALANE ETAP


タイヤは35cまでで泥除けが付けられます。

日本では販売されませんが、最上位PARALANE ETAPでは8キロほどとなっており、かなり軽量に仕上がっています。

前後ともスルーアクスルで、前が12×100、後が12×142となっています。


Mサイズでみますと、チェーンステー長が415ミリでホイールベースが1000ミリととなっており、グラベルロードというよりはエンデュランスロードに近いもの。


ロードフレームとの比較


デザインは、黒を基調としていますがシンプルながらメリハリのあるものでソリッド感があります。

ドイツの本国仕様ですと、FULCRUMとZIPのホイールが付いたものがありますが、日本では販売されないようです。

個人的には、足回りがオシャレなZIPとFULCRUMがやはり気になるところではあります。


PARALANE FACTORY(日本未発売)


価格は本国で3799ユーロ、日本ですと498,000円となっており、1ユーロ131円換算となっています。

現在の為替が113円ですから、1ユーロ18円高はかなり高い設定となっています。


以前は、WiggleでもFOCUSは販売されていましたが、代理店契約に伴い販売が終わり、海外通販で買うには敷居が高いメーカーだけに残念です。

メーカーの知名度がさほど高くないので、二の足を踏まない価格設定を希望したいところです。



ここにきて出揃ってきた2017年式のグラベルロード。
値段を気にせず個人的に選ぶとすると、KONAのROADHOUSEDevinciのHATCHET CARBON CARBON、FOCUSのPARALANEが候補になりそうです。


ただ、いずれも現在の為替よりも価格設定がだいぶ高めなので、実際に購入するとなると変わりそう…(笑)


FOCUS





余談ですが、様々なグラベルロードを見ているとチェーンステーの形状、しなりによる振動吸収など、カーボンフレームのグラベルロードとして先駆けだったGT GRADE CARBONの影響が多く見られます。

個人的には、GRADEのコンセプトデザインがとても優れていたと思っています。


ぜひ、GTのGRADE Ver2を期待したいところです。