先日、白血病にiPS細胞を使ってがんを攻撃する免疫細胞の能力を高める治療法を開発しました。


開発したのは、京都大学の金子新准教授と名古屋大学の上田格弘医師らのグループ。

iPS細胞を使って、がんを殺すキラーT細胞と攻撃の指示を出すヘルパーT細胞を作り、健康な人の血液から採った樹状細胞や白血病細胞の表面に現れるたんぱく質と混ぜると、キラーT細胞が大量にできた。

できた細胞を白血病を発症させたマウスに投与したところ、何もしないと70日以内に5匹のうち4匹が死んだが、注射したマウスは5匹すべてが生き残ったとのこと。

白血病細胞も増殖しなかったそうで、5年後に白血病患者を対象に医師主導の臨床試験(治験)実施を目指すそうです。


5年後に治験とのことで、治療薬ができるのはさらに数年かかるでしょうから、うまくいけば10年後に完成と考えられそうです。



さすがに10年後は長いので、できるだけ早い治験のスタートを期待したいところです。