4日、和歌山市内を流れる紀の川にかかる「六十谷(むそた)水管橋」(長さ約550メートル)の一部が3日に崩落したそうです。

この影響で、市北部の約6万世帯(約13万8000人)が断水しているとのこと。

水管橋は2015年に耐震化したそうですが、何もない平時に崩落とは困ったものです。

耐震化以前の問題です。

老朽化なのか、なんらかの不備なのかは分かりませんが、いずれにしても管理不足は問われることでしょう。

国や県でしたらいざ知らず、市町村の技師は少なく、さらに耐震化となると経験者はグッと減ります。

耐震化を経験しない職員がほとんどです。

しかも近年の入札は市内限定…。

アニメ映画のサマーウォーズで街中の電器店のおじさんがスーパーコンピューターを用意するシーンがありました。

おじさんは、「役所は地域の店に依頼するからな」。

なんてことを言いながらスーパーコンピューターを準備しました。

ただ映画なら良いですが、市内という池の中での戦いでは、技術力が落ちていきます。

市内業者にお金を落とすのは間違いではありませんが、行き過ぎると補助金頼みみたいになってしまいます。

そうやって質が落ちる。

そうした影響が徐々に出てきています。

いずれ原因が判明すると思いますので、結果を待ちたいと思います。