1987年のブラックマンデー、1997年のアジア通貨危機、2007年のサブプライム問題の顕在化と10年周期でくる「7」のつく年はいつも波乱が起きてきました。

今年も…

と思っていましたが、大きな波乱もなく上期が終了。

とはいえ、経済の中心アメリカを見てますと、シティグループのエコノミック・サプライズ指数は大幅にマイナス。

経済指標も強弱がありますが、弱い指標がかなり出ており、注意信号がいくつかともっています。

そんな中、ノーベル賞学者のロバート・シラー氏が作成している景気循環調整後の株価収益率(シラーPER)を、S&P500種株価指数の予想変動率を示すVIXの値で割った楽観注意指数がかなりの高さになっています。

シラーPERは過去10年の企業利益の平均に物価変動などを考慮して求めた実質的な利益から長期的な株価水準を判断するそうで、数値が高いほど実質的な利益に対して株価が割高だそうです。

ちなみに、現在は割高とされる25倍を上回る30倍前後で、金融危機前より高いとのこと。

VIXも最低水準なので、まさにアメリカの株価は楽観的と考えられそうです。

日経新聞から抜粋の楽観注意指数


ちなみに、今後3年間の株価は3割程度の下落が見込まれるとのこと。

ということで、将来は下落することは間違いなさそうです。

ただ、いつからはやはり分かりません。

短期で見てみますと、直ちに大幅下落…とは考えにくそう。

日経平均を見てみても空売り残高が高く、むしろ上昇しそうな勢いも感じられます。

参加者が多いゲームはなかなか難しいものがありますね。

どうなることやら…。(笑)