国立がん研究センターとNECが、人工知能(AI)を用いた、大腸がんや前がん病変(大腸腫瘍性ポリープ)を内視鏡検査時にリアルタイムで発見するシステムの開発に成功しました。

AIを活用することで、内視鏡検査で医師の見逃しを防ぎ、がん発見の精度を高めるのが狙いで、発見率は98%とのこと。

AIは、NECが開発したもので、ポリープと大腸がんの画像約5000枚を学習させ、内視鏡検査の最中にディスプレイにAIが画面上でがんなどの可能性がある部位を指摘するそうです。

大腸がんは内視鏡検査で早期に発見、切除すれば死亡率を大きく下げることができます。

ただ、医師の診断能力には差があり、見逃しが問題となっていたことから、今回の開発につながりました。

2019年度にも臨床試験を実施し、実用化を目指すそうです。

これが実用化できればほぼ全国で同じような診断が可能になります。

さらに、AIではクラウドにデーターを蓄積させ、ディープラーニングと呼ばれる機械学習で、発見率を高めることもできそうです。

大腸がんに限らず、将来は、MRIなどにも活用できそうで、様々な検査に活用できそうです。

AIを生かした取り組みに期待したいところです。