たまには土木ネタ。

高度成長期に多くのインフラが整備され、その管理が中心の時代となってきました。

しかし、老朽化を診断するにはそれなりのお金がかかります。

とはいえ、国や県に比べ、市町村には診断する余裕さえもなくなってきています。

そんな中、富士通交通・道路データサービスでは、普段街中で走っている道路パトロール車にスマートフォンを置いて走らせるだけで路面の状態を診断するサービスを始めています。

これまで路面性状調査では高額の費用がかかっていましたが、スマートフォンを用いたものではこの3分の1程度で判定ができます。

データーは月1ギガ程度。

すでに柏市や国土交通省、県などで導入されています。

路面性状調査では一回限り走るだけでですが、道路パトロールでは同じ道を何度となく通ることから、何度もデーターを取ることで診断の精度を高めることができます。

これまでパトロールでは、目視中心でしたが、データーでも診断できるのはいいところ。

しかも路面性状調査とかなり近い相関性があるとのことで、スクリーニングする手法としても考えられそうです。

とはいえ、弱点も全くないわけではありませんが、アップデートにより動画と連動性を高めるなど現在も開発しています。

また、パトロールの際に撮影した写真を地図に自働に落とすなどもでき、事務の軽減を図ることもできます。

専門職による診断が中心だった調査も簡易調査に置き換わる時代となってきたようです。

今後は、データーをAIで解析し、優先順位の策定などへつながると思われます。

スマートフォンを活用した土木サービスは今後も増えそうです。