購入したDURA ALLには、TURBOのサドルが付いていました。

ただこのサドル。

丁寧に扱われていた自転車ではありましたが、サドルの表面は経年劣化で裂けていました。

Wレバーなど余計な出費が多いので、余っているサドルにでもするか、それともサドルも思い切って取り換えようかと考えていましたが、ネットで調べると表面を張り替えている強者(ツワモノ)が結構いることに気づきました。

まぁ、取り外して交換しようと考えていたので、捨てるつもりで一度張り替えてみようと思い挑戦することにしました。

サドルはボロかった…

裏はサビサビだった…


ということで、まず最初に近所の裁縫店に行ってきました。

買ってきたのは牛皮と接着剤。

牛革は端切れがいくつかあり、この中から表面加工してある、革ジャンにも使われるようなものをチョイス。

ただ、この牛革。

デザインを重視したため皮が厚く、これが後々面倒なことを起こします。(笑)

まずサドルの表皮を剥がします。

…他の人が紹介しているようにきれいに剥がれません。(笑)

表面の皮が経年劣化で弱くなっており、すぐにちぎれるのと接着剤が強いのかうまく剥がれないので全然取れません。

剥ぐよりむしっている感じ。

でこんな写真となり、早くも心が折れかかる。

いきなり剥がせない現実がきた


仕方がないので、ある程度取ったらあきらめて120番のサンドペーパーで表面を削りました。

強くこするとスポンジまで削るので、それなりに丁寧に磨くとこんな感じになりました。

これは、まぁ、まぁ、いい感じ。(笑)

あきらめてサンドペーパーで削ってみた


ついでに裏面の錆びたシートレールや折り返し部分も一緒に磨きました。

「皮は接着剤で固定するだけなのでさほど難しくはなさそう」と思っていましたが、速乾の接着剤はすぐに硬化し始めるので急いで張る必要があります。

まぁ、失敗しても交換すればいいやと考え心を落ち着かせ作業を急ぎます。

まずは手順通り座る面から張りましたが、これもうまくできません。

厚い皮のせいでうまく張れない。

私の場合、予定通りできることが本当に少ない。(笑)

ということで、手順が異なりますが右面と天端の角から張り始めました。

そうするとスムーズに張っていけましたが、やはり厚い皮は難しく、素人ではシワがどうしても取れないことにようやく気づきます。

プロは、専用のアイロンなどで熱を加えながら作業すると思われますが、速乾接着剤プラス素人の腕前ではそんなこともできず、接着剤の早い硬化が作業を急かすので、シワをなくすことはすぐにあきらめ、代わりに邪魔にならない前と後ろにシワを寄せることにしました。

しわは取れなかった…



ついでに織り込みも裁断せずに張りつけ、後ほど切り取ればいいやと考えて作業をしてしまいましたが、ここも痛い目に合います。

織り込んでからカッターを入れたのですが、皮が厚くて真っすぐきれいに切れない。(笑)

裏面も丁寧にやれば良かった…


ここは、織り込む前に裁断してから張った方が見た目がきれいに仕上がったはずなのでガッカリ。

まぁ、裏面は雑で、見た目もイマイチ感は拭えず、?のような結果となりましたが、なんとなく出来上がりました。(笑)

原因は、すべて厚い皮を選んだせい。

お値段は、接着剤と皮を合わせて1320円。

製作に2時間ぐらいかかりました。

ただし、皮はもう2セット分ぐらいあるので、もう一回チャレンジできそうです。

次はもう少しうまくできるような気がするけど…。

妥協の産物…


ちなみに、失敗した点は、


  • 皮が厚いものはアイロンなどで熱を加えながら張らないときれいに張れずシワができてしまう
    →素人は薄い皮を選ぶのがベスト
  • 速乾性の接着剤は硬化が早く張るのが難しい
    →サイドのシワ取りに時間がかかるので、一般的な接着剤がいいと思われます
  • 裁断してから織り込むときれいに張れる
    →織り込んでからカットすると皮によってはきれいに裁断できず見た目が悪いので事前に切っておくときれいに張れる


の3点が挙げられますが、薄い皮を選べば速乾性でもそれなりに張れるので、1点目と2点目はクリアできるハズ。

とはいえ、反省点が多いサドル張り替えでしたが、どこにもない見た目は意外と気に入っているので、しばらく使ってみたいと思います。

しかし、もう少し薄い皮革を選択していれば…。(笑)

すべての原因はこの厚さだった…


…と反省してみるも後の祭りだった。