本日の日経平均は、350円を超す大幅下落。

23000円を超え、どこまで行くのか?

と思えた勢いはだいぶ後退し、22000円を死守するかどうかの戦いとなっています。

とはいえ、1か月ちょっと前は19500円程度であったわけですから、未だに高い状態にはあります。

今日の日経新聞に株の待機資金のMRFが13兆円を超えているとのこと。

新聞では、「この待機資金で買いが進むのではないか」との証券会社の声がありましたが、13兆円も積みあがっている現状を考えると、やはり皆さんが思うのはITバブルやリーマンショックがトラウマとなっているせいか、買い進むには懐疑的と考えていると思われます。

見事に天井を付けた日経平均


私もそうです。

高値はいいですが、高値からの下落はたまったものではありません。

ダウみたいに右肩上がりであれば、下落しても楽観的に考えられますが、日本は横ばい。

いくらEPSが1500円といってもそれは平均値で、値上がりしているのは一部の株だけ。

高齢化による市場悪化が目前に迫っている中、売り上げが大幅に伸びずにコスト削減による利益の積み上げでは、いずれ限界も露呈します。


しかも安定的な買い手は日銀のみ。


黒田総裁のように日銀の保有率は時価総額の3%だから問題ないなんて言っていますが、浮動株から算出すると実は3%どころではありません。

だって、全部の株が流通している訳ではないですからね。

ちなみにトヨタの場合は、特定株が46.7%ですから、最大で買えても53%ちょっと。

でも実際は、そんなに買えませんから、こういった歪んだ考え方では、市場もうまくいくわけがありません。


EPSが良いのは素晴らしいのですが、これが株価に繋がらないのが日本の現状。


なぜ、EPSが過去最高なのに株価が最高にならないのか?


一度リセットして、株式市場に対する考え方を改める時期なのかもしれません。