日本一長い国道となっている国道4号。
五街道の一つ、日光街道として知られています。

千住大橋は、国道4号が通る橋で、隅田川にかけられています。

南側は荒川区、北側は足立区。

千住大橋は、新橋(上り方向)と旧橋(下り方向)があり、写真の橋が旧橋です。

最初の千住大橋は、江戸時代の文禄3年(1594年)に伊奈忠次によってかけられ、その後、何度も改修、改築を行いましたが、300年に渡り橋が流されたことがないとされる名橋と呼ばれていました。


千住大橋


その後、関東大震災復興事業として、現在の橋が昭和2年にかけられました。


下記が概要となります。

構造形式 鋼タイドアーチ橋
橋長 91.6m
幅員 24.2m
竣工 昭和2年(1927年)12月12日
施工主体 東京市復興局
設計 増田淳
施工 石川島造船所


昭和2年竣工


橋の設計は増田淳氏。

彼は、以前にも紹介した白髭橋の設計を行った日本有数の橋梁技術者の一人です。

橋はおよそ90年利用され、タイドアーチ橋としては日本最古のものとなっています。



橋は、築造からかなり年月が経過しており、さらに国道4号が通ることから、長寿命化修繕を行い現在に至っています。

また、橋りょう近辺は、毎年地域で清掃活動するなど、地域住民にとって愛着のある橋でもあります。


保存と老朽化。


温故知新。


残す文化も日本のいいところではないでしょうか。^^