2月16日から18日まで開催されたNAHBS 2018。

この中で、いくつか気になるモデルをピックアップしたいと思います。

トップバッターは、MOOTS

チタンフレームに特化したMOOTSは、溶接などがとてもきれいで人気のあるメーカー。

値段は高めですが、その分、かなり丁寧に作られています。

また、車種が豊富で、新しいジャンルにも積極的にチャレンジしており、今回、前後にサスペンション機能を搭載したグラベルロードを出展しました。

出展したプロトタイプ

フロントは、FOXのグラベルロード用サスペンションを、リヤにはシートステーを加工したサスペンションを搭載しています。

フロントはFOX

リヤはエラストマー



サスペンションはエラストマーを挟んでいるようで、ストロークは大きくありませんが、細かな振動などは吸収できるものと思われます。

リヤのサスペンションについては、これまでいくつかの自転車メーカーで採用されているタイプで、目新しいことはないのですが、グラベルロードの市場拡大に伴いこういった機能を盛り込み、積極的に開発するあたりに、アメリカでのグラベルロードの人気がうかがい知れます。

NINERは、リヤにマウンテンバイクに近いサスペンション機能を取り入れたグラベルロードを開発中で、TrekやSpecialized(スペシャライズド)などはフレームにIsoSpeedといった振動吸収装置を取り入れています。


また、FOX、Laufなどもサスペンションフォークを拡充するなど、「砂利道だから振動は仕方がないね」ではなく、グラベルロードと言えども振動を減らし快適に走れるようにすることが最近のテーマとなっているようです。

もちろん、それは単価が高くなり、メーカーにしてみれば差別化を図りつつ、利益も得られる訳で、一石二鳥ですから積極的に開発していると思われます。

個人的には、チェーンステーが溶接で固定されているので、チェーンステーに疲労が偏るのでは?

なんて思いますが、開発によりこういたことが解消されるものと思われます。

チタンフレームでもこういったことに積極的に取り組むMOOTSの姿勢は市場でも歓迎されるのではないかと思います。


MOOTS